子供の頃や学生時代には、大人になったらどんな職業に就くのか・自分の人生の中でどんなことをしていきたいのかを具体的に思い描くことがあるでしょう。そういった夢に向かって努力をし、実際に社会に出て少し経つと、女性にとっては結婚や出産の適齢期と呼ばれる時期がやってきます。この時期に結婚や出産をするとなると、夢の実現に向かう途中で、一時的に社会との接触を絶たなければならない状況に陥ってしまいます。せっかく希望の職種についても、数年勤務しただけで育児休業や退職を迫られることになり、結婚出産によって自己実現が阻まれる結果になると感じる女性も多いのではないでしょうか。このことから、自然と結婚や出産を後回しにするなどして、晩婚や未婚を選ぶ女性も増えてきました。昨今の晩婚化や少子化の問題は、女性の自己実現と結婚出産を天秤にかけなければならない状況も大きく関係しています。では、自己実現をあきらめずに結婚出産をするにはどのような方法があるのでしょうか。まずは、結婚出産によるブランクを解消する方法です。スムーズな社会復帰を目指せるような環境を整える必要があります。待機児童問題や正規雇用の減少による育児休業の縮小を解消し、出産育児と仕事の両立が当たり前とされるスタイルの確立が求められます。また、フリーランスや在宅など、子どもがいても働けるような働き方の多様化も、子どもを持つ女性が生涯を通して夢や自己実現を目指す助けとなるのではないでしょうか。